昨今、YouTube、TikTokなどでも空撮映像を見かける機会が増えました。
会社案内・地域ブランディング・観光案内などに空撮動画を採用する企業も増えています。
ドローンを誰でも簡単に入手できて、気軽に空撮できるようになった昨今ですが、ドローン空撮時に、注意すべき点もあります。時々、ドローンによる事故や、トラブルの記事を目にすることもあります。
そこで今回の記事は、「空撮の難しさ」をテーマに記載します。
空撮の難しさ
昨今、空撮映像を使用した企業紹介動画やプロモーション動画が増えています。
過去に、「MTBレース」のドローン空撮にチャレンジしたことがあります。
これが…まぁ大変で、とても難しかったんです。
ちょっとした雑談からはじまった撮影の話ですが…
山の中で、森林も多いので映画「スター・ウォーズ」のワンシーンのような映像が撮りたいね!って話がきっかけでした。
撮影時のエピソードもたくさんありますが・・・
本日は、空撮の難しさをテーマに配信したいと思います。
MTBレース|山道をワイルドに駆け抜ける!
MTBレースとは 山間部の未舗装路などでおこなわれる、マウンテンバイク(MTB)のレース。
「クロスカントリー」、「ダウンヒル」、「4クロス」、「エンデューロ」などの競技があるらしいです。
デコボコした道を駆け抜けるには、高い技術が必要。
大きな岩や砂利がある急斜面を、ときにはジャンプして勢いよく下る、華やかで迫力あるレースを楽しめます。
当然、コースには万全の安全対策はされています。
もちろん観客に対してでもです。
真横で見るレースは「ド迫力」そのものです。
そのレースを撮影した映像でしか見れない場面も存在します。
それがレースの展開を俯瞰的に見ることができる「空撮映像」です。
この撮影は責任重大な仕事です。
機動撮影はドローンが向いている
このレースは高速で走行するため、ドローンでその様子を撮影します。
レースの撮影もそうですが昔から、高速で動くものを撮影することについて一定のニーズがあります。
例えばCMで走っている車を撮影するシーンや映画で動いている船を追跡するシーンなどが挙げられます。
従来は別の車や船を用意してそこから撮影したり、ヘリコプターを用意して撮影したりと設備や人をさらに活用して大規模に行っておりました。
それがドローンで撮影を行う場合、人数も設備も少なくすることができます。
加えてドローンは3次元を自由に動けるため画角に制限はありません。
車で追いかける場合や上空からのアングルの撮影は難しいですしヘリコプターの場合は寄って撮影するのは難しいです。
ドローンにはヘリコプターや車で追いかけて撮影するような制約はなく、様々な方向から移動して撮影することができます。
ドローンも機体によっては時速100km程度のスピードが出せますので大概のものは追いかけて撮影することができます。
ドローンを活用することで今まで撮れなかった映像を撮影することができますし、要望に応じて柔軟に撮影ができます。
ドローンによって機動撮影が大きく進歩したとも言えます。
しかしドローンを活用したメリットは大きいですが、追いかけて撮影するのは難しくその分技術が求められます。
機動撮影は難しい
高速で動くものを追いかける機動撮影は難易度の高い飛行です。
なぜ難易度が高いかというと2つの技術が求められるからです。
1つは操縦技術です。
高速で動くものを画面のセンターに捉え続ける必要があります。
対象のスピードに合わせて移動し続けなければなりません。
一定のスピードで動き続けてくれるなら良いですが、絶えず速度は変わっていきますので映像がカクカクしないようにスムーズに合わせないと使える映像にはなりません。
加えて一方向で追いかけ続けるのではなく回り込んだり画角を変えて撮影することもあります。
高速で動く対象をノーズインサークルで撮影ともなるとその難易度は想像もできません。
加えてただ追いかけ続けるだけではなく、周辺の状況にも気を配る必要があります。
何か障害物がないか、電波に影響はないか等です。
確認を怠っていると地面や草原にドローンが突っ込み飛行できなくなってしまいます。
安全飛行のために周辺の状況に最新の注意を払いながら高速で飛行し続ける必要があります。
ゆっくり動くものを撮影する場合でも上記を全て達成して飛行するのは難しいですが、高速で動いている場合さらに難しくなります。
もう一つの技術は撮影技術です。
使える映像を撮影するためには白飛びしたり黒つぶれをしないなどは当然できないといけません。
機動撮影ではカメラの向きも変わり続ける場合もあり順光や逆光などにとらわれずに完璧なカメラ設定が求められます。
また、編集を想定した撮影を行うには映像編集の技術についても熟知している必要があります。
クライアントが何を求めているのか、上手に引き出すためにも構図を提案を行うこともあります。
機動撮影の場合、地上の撮影よりも様々な角度から撮影ができる分構図の幅も広いです。
提案の引き出しを多く持つためにも普段から研究は欠かせません。
撮影技術にはカメラの設定に加えて編集などの映像技術、クライアントの求めていることを引き出す構図の提案等幅広く求められます。
映画レベルの機動撮影ともなると操縦技術・撮影技術いずれもトップクラスが求められます。
まとめ
ドローン空撮と動画を依頼する場合、空撮時のポイントや難易度についてちょっとでも理解していただいておくと、ドローン空撮の魅力を感じていただけると思います。
ドローン空撮は、自社で行うこともできます。自社で撮影する多くのメリットもあります。
しかし、空撮には多くの技術や知識が求められます。
もちろんデメリットもたくさんあります。
ドローン空撮を取り入れたいと考えている人は、今回の記事を参考に、空撮依頼の検討をしてみてはいかがでしょうか。
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